新生児を揺さぶるなんて、なんて危険!!と思ってほしいのです
ニュースで新生児や乳幼児の体をがくがくと揺らして、それが健康にいいと言っていたのに、結局健康被害となってしまい大事になっているなどを見たことがある方も多いでしょう。
赤ちゃんの脳のことを少しでも知っている人なら、乳幼児、新生児の体を揺さぶるなどの危険性は絶対にわかるはずです。
新生児も乳幼児も、脳は未発達な状態で、その時点こそ大きく成長している過程です。
新生児などは頭がい骨さえしっかりしていない状態です。
そんな時に体を揺らして頭が激しく揺れるような状態になる事は、致命的なダメージを受け、後遺障害などが残るリスクは計り知れないものがあります。
気を付けてママたちにも赤ちゃんの脳に障害を残す危険性がある
産まれてから、半年くらいまでは頭がい骨もしっかりしていませんし、筋肉もしっかりしていません。
新生児は特に首の筋肉が弱いので、体を揺らせば頭もがくがくと揺れてしまいます。
ママが赤ちゃんを縦抱きしていて、首を固定せずぐらぐら揺らしたり上下させたり、高い高いをしたという行為によって脳障害を負ってしまったり、取り返しのつかない後遺症を残すこともあります。
揺さぶられっこ症候群とも呼ばれているこうした後遺症を残す行動は、ママやパパ達が何の気なしの行動で起こる危険性もあることを知ってください。
赤ちゃんの頭蓋骨が未発達状態の理由
赤ちゃんの頭蓋骨はまだ大人のような頭蓋骨になっていません。
それは誕生してから1歳くらいまでに脳を大きくし、発達させるために余裕を持たせているからです。
頭蓋骨にはあらかじめ隙間があり、その隙間があるからこそ、1歳くらいになるまで脳を大きく成長させることができるのです。
隙間があるということは、揺さぶられた時、大人には考えられないほど大きく脳が揺れることになります。
脳組織が移動するばかりではなく、重要な血管が切れてしまうこともあります。
ちょっとしたことで、赤ちゃんに障害を負わせてしまう危険性があるということを、保護者の方も、また赤ちゃんに関わる方々がしっかり理解しておく必要があるのです。